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【ビールの源】ホップを育てる

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 ビールの苦味や香味のもとにもなるホップ。
ホップは名前こそ知られているものの、それが何なのかよく知っている人はいないのではないでしょうか。

今回は、ホップの基礎知識と共に、
ホップの自家栽培の可能性を探っていきましょう。



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ホップの基礎知識


 ホップの写真を見たことがありますか?
写真をご覧ください。

画像RitaEからPixabay

 写真の毬花(きゅうか)を収穫し、長期保存ができるようにすぐに乾燥処理がなされます。
そして、乾燥処理されたホップは、かさばるのを抑えるためにプレス処理されます。

■ホップの作用
 なぜビールにホップを入れるのか。それはホップに含まれるα酸に防腐効果があるからです。ビールを長期保存させるため、 細菌や微生物の繁殖を抑える必要があります。

ホップは、多年生の蔓性植物です。アサ科の植物で、紀元前からヨーロッパの山地や、西アジアに自生していたとされています。

ホップは雌雄異株の植物で、雌株だけがビール生産用として栽培されています。

~実は!~
 ホップはそのままでも食べることができます。
フランスとベルギーにまたがる地方で重宝されている高級食材なのです。
揚げたりパンと一緒に食べたり、売っているのを見かけたら食してみてはいかがでしょうか?
 

 

ホップを育てる


 ホップはとても生命力が強い植物です。
蔓の高さは12mにまでのぼり、1日に30cmも成長することもあります。
また、蔓性の植物のため、緑のカーテンとしての演出もできます。
夏の暑い時期に緑を楽しみ、秋になったら収穫する。
ベランダしかない場合は植木鉢での栽培もできます。マンションなどで栽培を考えてる方は、蔓の伸びに気を付けましょう。

■手順① ホップの購入
 ブルワーとしてと、家庭菜園用としてでは、購入するものが違います。

・家庭菜園用
 黄金色の種を購入しましょう。ただし、園芸目的の種はビール作りには適していないので、食用としての栽培は控えた方がよいです。

・ブルワー用
 根茎か若い苗木を購入しましょう。輸入する場合は、感染症予防などの観点から禁止される場合もございます。事前にチェックしましょう。


■手順② 植え付け
 3月~4月中旬にかけて植え付けをしていきます。
他の植物でもやることですが、まずは植木鉢で育てて、芽が出てきたら地植えに切り替えます。

ホップを植える土にも気を付けましょう。根が腐るため、水はけのよい土壌に植えることをおすすめします。

深さ50cmの穴に肥料を混ぜた土を入れ、
地表から5cmのところに、植木鉢で育てたホップの芽を植え付けます。
穴を埋めたら、むしろを被せましょう。

最初の蔓が10cmほどになったら、一つの芽につき3本ずつだけを残し、他は切り取ってしまいましょう。こうして間引かないと、うまく成長しない可能性があります。


■手順③ 支柱を使う
 蔓性の植物には支柱を使用します。1年目は5m、それ以降は10m単位の支柱が必要になってきます。
家で地植えができるのであれば、フェンスなどに絡ませれば幾分楽に育てることができるかもしれません。


■手順④ 毬花を摘みとる
 8月末から10月にかけて毬花を摘み取っていきます。
摘み取る毬花は、鮮やかな緑色の独特な香りがするねっとりしているものを選びましょう。
摘み取った後はすのこ箱に入れて、速やかに乾燥処理を図りましょう。
また、摘み取った後の蔓は、地面に広げると土の栄養にもなります。


★注意しよう!
 ホップには寄生虫が付着することがあります。
植物にとって虫は天敵、見つけたら速やかに手で取り除きましょう。

また、水のあげすぎには注意しましょう。
過度な水のやりすぎは、香り成分の減少を招きます。


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