デジタル人民元、現時点で日本での広い普及考えにくい=安倍首相 https://t.co/vChBHRXGtY
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) January 24, 2020
ロイターニュースで”日本で広い普及考えにくい”と出てきましたが、デジタル人民元ってなんでしょうか。
中国のキャッシュレス文化が背景
ご存じの方も多いかとは思いますが、中国はキャッシュレス文化が進んでいます。
現金ではなく、どこでもスマホで決済ができてしまうのが、現代の中国なのです。
デジタル人民元とは、そのままの意味、
中国政府が発行しているのが、今の人民元(紙とか)ですが、これをデジタル化したものがデジタル人民元(データ)になります。
なぜデジタル人民元を導入したいのか
ビットコインなどが流行ったときに、送金が楽という利便性がありました。
今回の人民元も、デジタル化することにより、キャッシュレスでの決済や、中国国内外問わず、送金が非常に楽になるという利便性の向上が狙いのようです。
また、デジタル人民元は全てデータ化されたお金です。
そのため、そのお金の動きは全て記録することができます。
どこにどう動いたのか、全て追跡することが可能になるため、
反社会組織や、犯罪組織などの活動を抑止することが、狙いでもあるようです。
安全性?
安全性については、正直なところ不透明な部分があるかと感じております。
ビットコインなどでも使用されている『ブロックチェーン』の技術を用いれば、お金のやり取りが正確にできると考えているようです。
また、データの改ざんもこの相互監視の技術によって、極めて高い信頼性があるとも考えている様子です。
以前仮想通貨のNEMが不正流出した事件は、記憶に新しいかと思いますが、
こういったことがあってからでは、なかなか信頼できるとは、言いづらいものかとも思っています。
デジタル人民元の流入の恐れ?
冒頭のロイター社の記事にもあったように、日本での広い普及は考えにくいと政府は発言しております。
これについて少し考えていきましょう。
中国と言えば、今や巨大国家、人口数も世界で一番多く、GDPも2番目に高い国です。
そうなれば、必然的にお金の発行数も高くなりそうなものです。しかもデジタル化をすると送金がより容易になる。
いちいち日本円に送金された方も、日本円に換金して使用すればよいのでしょうが、
中国人旅行客に人気の観光地などでは、そのままデジタル人民元が使用できる施設等も出てきそうです。
この流れに日本全体が飲み込まれれば、あっという間に普及しそうです。
信頼できる安全性ではない中で普及されると、
自分の持っているお金さえ信じていいのかわからなくなりそうです…
外貨は獲得(?)できそうですが。
対抗する国は現れるのか
信頼性の話などもしましたが、確かに時代はデジタル、キャッシュレスの流れになっています。
政府が発行する最新のお金は・デジタル円は、もしかしたら、私たちが生きている途中で、一般的に使われているかもしれません。
中国に対抗する国と言えば、アメリカです。
乗り遅れないために、アメリカもデジタル米ドルを出すかもしれませんね。
もしアメリカが出せば日本も発行するでしょう。
給料なども全部デジタルのウォレットに振り込まれて、
お金の感覚がない生活を送っていると、破産寸前まで使ってしまいそうで、少し怖い気もしませんか?
参考サイト:NHK BS1 ワールドウォッチング『世界初か“デジタル人民元”の衝撃』( https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2019/12/1211.html )