今話題となっている「ゲーム依存症」ですが、
何をもってゲーム依存症とするのか、
それによる弊害は何か、
よくわからない方も多いのでは?
今回はそんな「ゲーム依存症」にスポットをあてて
KNACK LAB的な見解も含めて見ていきます。
取り上げられた経緯
ゲーム依存が、診断基準に取り上げられるようになった経緯としては、韓国や中国・台湾などで2000年代の中ごろからパソコンのオンラインゲームを長時間プレイすることによる静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)での死亡例が確認されていることが挙げられます。
出典:特定非営利活動法人アスク 『ゲーム依存症』(https://www.ask.or.jp/article/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E4%BE%9D%E5%AD%98/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E4%BE%9D%E5%AD%98%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8D%E3%81%86/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%8)2020.2.6
飛行機などの長時間の移動により起こる「エコノミークラス症候群」が
発症したことが原因とされているようです。
エコノミークラス症候群とは、
長時間同じ体勢のままでいることにより、
血流が悪くなり血の塊ができることを指すようです。
最後には肺の血管に詰まることにより
胸の痛み、呼吸の苦しさを起こし、
最悪の場合は死に至る場合もあるということ。
ゲームのやりすぎで死に至ってしまうのでは、
確かに少し問題かもしれません。
ゲーム依存の原因
エコノミークラス症候群がゲーム依存の原因ということなので、
ゲーム依存症の原因は特定のゲームにのめりこみすぎるということになります。
現代には様々なハードでゲームを楽しむことができますが、
これはスマホやPCなどでも言えることです。
最近ではスマホでの課金額も問題になっていますが、
高額課金をするほど
ゲームにのめり込んでいるのであれば、
長時間同じ体勢になってしまうことも
少なくないはず。
コミュニケーションをとることができるゲームも流行っているように、
リアルな人との会話ができることも
ゲーム依存を引き起こす原因とされています。
また他にも、
ゲーム内でプレイヤー同士の対戦が可能なゲームも
現在かなりの人気があります。
ゲーム内での順位を上げるために
中にはトイレに行く間も惜しんでプレイする人もいるため、
エコノミー症候群になることは必然と考えられるのではないでしょうか。
ゲーム依存に陥らないために
何度も言う通り、長時間のゲームはエコノミークラス症候群を
引き起こす可能性があります。
まずはこれを回避する行動をとることが先決だと考えます。
4時間以上の長時間の飛行
出典:「怖い!エコノミークラス症候群」(厚生労働省検疫所FORTH)( https://www.forth.go.jp/useful/attention/20.html )(2020年2月6日に利用
短期間に頻回飛行機を利用した場合
高齢者
肥満のある人
最近大きな手術を受けた人
妊婦
ホルモン補充療法中の人、経口避妊薬を飲んでいる人
がんのある人
厚生労働省検疫所のサイトを見ると
上記に当てはまる人はエコノミークラス症候群になる可能性が高いと言われているようです。
ではどのように予防すればよいのでしょうか。
続けて予防方法を見てみると、
・水分をしっかりととります。アルコールを飲むと脱水を起こしやすいので、ほどほどにしましょう。
出典:「怖い!エコノミークラス症候群」(厚生労働省検疫所FORTH)( https://www.forth.go.jp/useful/attention/20.html )(2020年2月6日に利用
・時々足と体を動かしましょう。時々通路を歩くとよいです。また、着座中、時々足の運動をしましょう。座ったままでできる運動の1例として、床につま先をつけかかとを上げ、左右の親指を3秒間押し合う。次にかかとを床につけてつま先を上げ、同様に左右の親指を3秒間押し合う。これを10回繰り返す運動を、30分に1回行う方法があります。
・ゆったりとした服を着るようにします。
・弾性ストッキングの効果も指摘されています。危険性が高い人はかかりつけ医にご相談ください。
これらの予防方法が提案されています。
脱水や体の締め付けも原因とされているようなので、
注意しましょう。
これらは飛行機での移動の際に気を付けるポイントでもあります。
エコノミークラス症候群を引き起こすから
ゲーム依存症だ、と言えるのであれば
飛行機をゲームに置き換えてみればいいのではないでしょうか。
・4時間以上の連続プレイ
・頻繁にゲームをする
・運動せずにゲームばかりしている肥満体型
・没頭しすぎて水分を摂らない
ゲーム依存症とは
こういったことも言えるのではないでしょうか。
他にもある『ゲーム依存』の定義
日本経済新聞によると、
WHOはゲーム障害を国際疾病として認定したと報道しています。
WHOによると、(1)ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない(2)ゲームを最優先する(3)問題が起きているのに続ける――などといった状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合にゲーム障害と診断される可能性がある。ゲーム障害になると、朝起きられない、物や人にあたるなどといった問題が現れるとされる。
出典:日経電子版 『ゲーム依存は病気 WHO、国際疾病の新基準』( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45280950V20C19A5MM8000/ )2020年2月6日に利用
ゲームにより、
普段の生活に支障をきたすことをゲーム障害とみなすようです。
オンラインゲームの普及が原因との見かたもされており、
こうなる前にも普段の生活を第一に考える行動をとれるよう
注意していきたいものです。