日本ではたくさんのお茶を楽しむことができます。
しかし日本茶と呼ばれるものの中には、
よくわからずにおいしいから飲んでいる!
というモノも多いはず。
今回はそんな日本茶の違いを
種類別に説明していきます。
玉露(ぎょくろ)
玉露は日本茶の中でも
最も高級とされているお茶です。
■味わい
口に含んだ瞬間は
トロっとした口当たりがします。
その後上品な甘みが口の中に広がる
とても上品なお茶です。
■特徴
玉露には独特の栽培方法がございます。
新芽が開き始めたとき、
寒冷紗などで20日間程覆ってしまいます。
こうすることで日光を遮り、
旨み成分(アミノ酸)を増加させる
といった栽培方法が特徴です。
抹茶(まっちゃ)
色や茶道のイメージで
渋みが際立つ味と勘違いされがちですが、
実際はまろやかな甘みを持つのが抹茶です。
色が鮮やかなものほど
上質で鮮度も高いものとなります。
■味わい
抹茶は茶葉をまるごと使用しているため、
深い味わいを感じることができます。
お茶に含まれる成分も凝縮されていて、
甘さが目立ち渋みは抑えられています。
抹茶は他のお茶に比べて
旨みを感じることが多いです。
では なぜ抹茶は旨味を感じることが多いのか、
それはうまみ成分であるアミノ酸を
多く含んでいるからなのです。
■特徴
葉を摘んだ後に蒸し、
乾燥させたのちに葉脈を取り除き、
葉肉だけの状態にします。
その葉肉を石臼で挽いて作られたものが
抹茶になります。
お茶と言えば乾燥した葉っぱを
思い浮かべる人も多いかと思います。
しかし抹茶に限って言えば
粉末状のものが一般的です。
煎茶(せんちゃ)
緑茶代表と言えばこれです。
皆さんの家庭にも恩師お茶葉があるのなら、
恐らく煎茶ではないでしょうか?
■味わい
皆さんもご存じの通り、
旨味や渋み、苦味のバランスが良く、
とても飲みやすいお茶となっています。
■特徴
酸化酵素の働きを止めたお茶のことを
『緑茶』と呼びます。
蒸して揉んで製造する工程による
最も一般的な製法で作られるのが煎茶です。
飲みなれているため、
「特徴がないのが特徴」
みたいなところもあるかもしれません。
煎茶は淹れる温度で
違った香りと苦味を楽しむことができます。
適温とされるは
70~80℃なので、
沸騰する前のお湯で淹れてみましょう。
~お茶の三大銘柄~
日本にはお茶の三大銘柄という
モノがあるのをご存じでしょうか。
静岡茶、宇治茶、狭山茶がこれにあたります。
『色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす』
という言葉がありますが、
綺麗な色の静岡茶
良い香りの宇治茶
味の狭山茶
というようなイメージを持つ方が多くいます。
しかし、実際に淹れてみると
どれもおいしく、色も香りも
全ての銘柄がそれぞれの楽しみを持っています。
【ほうじ茶ブーム到来?】